2022年6月から開催される展覧会を一挙紹介
展覧会の見どころを解説
文:半田明日香
2022年6月から東京都で開催される10の展覧会の情報を一挙に紹介します!
絵画や写真、伝統工芸と、さまざまなジャンルのアートを楽しめます。各展覧会ともコロナ対策は十分。
ぜひ、足を運んでみてください。
サムネイル画像:ガブリエル・シャネル ドレス 1966 年春夏 絹モスリン、グログラン パリ、パトリモアンヌ・シャネル
©Julien T. Hamon
※「ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode」出品作品
展覧会一覧
◆木梨憲武展 Timing──瞬間の光り──
◇ジャンル:国宝、歴史資料など
とんねるずとして活躍しながら、画家としても活動している木梨憲武。日本国内では、1994年に「木梨憲太郎」名義で愛知県名古屋市で開催した個展『太陽ニコニカ展』を皮切りに、今回で9度の個展を開催し、2015年にはアメリカ・ニューヨークで、2018年にはイギリス・ロンドンでも個展を開いている。本展は、木梨憲武自らがすべての会場で展示方法を決め、会場ごとに異なる雰囲気を味わえる “体験型” の展覧会だ。絵画だけではなく、ドローイング、映像、オブジェなど作品約200点を展示する。
会場:上野の森美術館
会期:2022年6月4日 (土)~6月26日 (日)
観覧料:2200円※
開館時間:9時30分~17時30分※(入館は閉館の30分前まで)
休館日:なし
最寄り駅:上野駅、京成上野駅
HP:https://www.kinashiten.com/
※土日は2400円
※金、土、日曜日は19時00分まで開館
※日時予約制
◆自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで
◇ジャンル:絵画
国立西洋美術館リニューアルオープン記念として、美術館設立時から親交のあるドイツのフォルクヴァング美術館の協力を得て、開館から現在にいたるまでの両館のコレクションを紹介する。西洋美術の巨匠であるフリードリヒ、モネ、ゴッホ、リヒターなどによる、100点以上の自然をめぐる絵画や素描、版画、写真を通じて、近代の自然に対する感性と芸術表現の展開を展観。自然と人の関係が問い直されている今日、見る側それぞれの心のなかで作品との対話を通じて自然をめぐる新たな風景を生み出すことができるだろう。
会場:国立西洋美術館
会期:2022年6月4日(土)~9月11日(日)
観覧料:2000円
開館時間:9時30分~17時30分※
休館日:月曜日、7月19日(火)
最寄り駅:上野駅、京成上野駅
HP:https://nature2022.jp/
※日時指定制
※金、土曜日は20時00分まで
※7月18日、8月15日は開館
◆西洋版画を視る―エッチング:線を極める、線を超える
◇ジャンル:版画
2018年から実施してきた西洋版画の制作方法などをご紹介する「西洋版画を視る」シリーズ。今回は金属凹版技法のひとつであるエッチングがテーマだ。本展はふたつのセクションより構成され、セクション1では、エッチングの制作工程を紹介。セクション2では、国立西洋美術館の所蔵作品を通して、16世紀初頭から近代にいたるエッチングの歴史を概観し、表現の変遷を追う。作品が生み出された過程に思いを馳せ、その多様な表現をじっくりと「視る」ことができるだろう。
会場:国立西洋美術館 新館2階 版画素描展示室
会期:2022年6月4日(土)~9月11日(日)
観覧料:500円
開館時間:9時30分~17時30分※
休館日:月曜日、7月19日(火)
最寄り駅:上野駅、京成上野駅
HP:https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2022etching.html
※金、土曜日は20時00分まで
※7月18日、8月15日は開館
◆芭蕉布──人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事──
◇ジャンル:伝統工芸
芭蕉布とは亜熱帯を中心に分布する植物・芭蕉からとれる天然繊維を原料とした、沖縄を代表する織物。第二次世界大戦後に消滅しかけた芭蕉布の伝統技法を復興させ、現代へ繋いだ女性が平良敏子である。その功績により、2000年、彼女は重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。本展では沖縄本土復帰 50 周年に寄せ、喜如嘉に工房を設け、芭蕉布と共に生きる平良敏子の情熱と手仕事を紹介する。
会場:大倉集古館
会期:2022年6月7日(火)~7月31日(日)
観覧料:1300円
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日※
最寄り駅:六本木一丁目駅、神谷町駅、虎ノ門ヒルズ駅、溜池山王駅、虎ノ門駅
HP:https://www.shukokan.org/exhibition/future.html
※祝日の場合は翌火曜日
◆ゲルハルト・リヒター展
◇ジャンル:絵画
ドイツ・ドレスデン出身の現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒターの個展が、16年ぶりに日本で開催される。東京では初開催だ。本展では、4点の巨大な抽象画からなる作品『ビルケナウ』を、絵画とまったく同寸の4点の複製写真と大きな横長の鏡の作品などとともに展示。ゲルハルト・リヒターが90歳を迎えた2022年、初期作から最新のドローイングまで、ゲルハルト・リヒター財団の所蔵作品を中心とする約110点によって、60年の画業を紐解いていく。
会場:東京国立近代美術館
会期:2022年6月7日(火)~10月2日(日)
観覧料:2200円
開館時間:10時00分~17時00分(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日、7月19日、9月20日※
最寄り駅:竹橋駅
HP:https://richter.exhibit.jp/
※金、土曜日は20時00分まで会館
※7月18日、9月19日は開館
◆都美セレクション グループ展 2022
◇ジャンル:絵画、映像
「都美セレクション グループ展」は、新しい発想によるアートの作り手の支援を目的として、2012年の東京都美術館リニューアルオープンを機に新たに開始された展覧会。今回は、応募の中から厳正な審査を経て選ばれた3グループが展覧会を実施し、絵画、立体、映像、インスタレーションなどさまざまなジャンルの作品を展示する。
会場:東京都美術館ギャラリーA・B・C
会期:2022年6月11日(土)~7月1日(金)
観覧料:無料
開室時間:9時30分~17時30分(入室は閉室の30分前まで)※
休館日:6月20日
最寄り駅:上野駅、京成上野駅
HP:https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_groupshow.html
※金曜日は20時00分まで開館
◆ワニがまわる タムラサトル
◇ジャンル:彫刻
国立新美術館開館15周年という記念の年に、現代美術家・タムラサトルの個展を開催。代表作「まわるワニ」のカラフルな彫刻を、約12メートルの巨大なワニを中心に、大型インスタレーション作品として展開する。ユーモアに満ちたタムラの作品は既成の価値観を揺さぶり、「アートとは何か」を問いかけてくる。作家の自由で豊かな想像力に触れることで、アートを身近に感じられるだろう。
会場:国立新美術館 企画展示室1E
会期:2022年6月15日(水)~7月18日(月)
観覧料:無料
開館時間:10時00分~18時00分(入場は閉館の30分前まで)※
休館日:火曜日
最寄り駅:乃木坂駅、六本木駅
HP:https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/spinningcrocodiles/
※金、土曜日は20時00分まで
◆TOPコレクション メメント・モリと写真 死は何を照らし出すのか
◇ジャンル:写真
「メメント・モリ」とはラテン語で「死を想え」という意味を持ち、キリスト教世界において、人々の 日常がいつも死と隣り合わせであることを示す警句のこと。ペストが大流行した中世キリスト教世界では、骸骨と人間が踊る様子を描いた「死の舞踏」のイメージと「メメント・モリ」が結びつき、その警句が絵画や音楽、写真などの題材として広く伝播していった。
本展では、フランスの写真家のウジェーヌ・アジェ、アメリカの写真家のW.ユージン・スミスなどの19世紀から現代を代表する約150点の写真群から「メメント・モリ」と「写真」の密接な関係性を再考する。
会場:東京都写真美術館
会期:2022年6月17日(金)~9月25日(日)
観覧料:700円(65歳以上350円)
開館時間:10時00分~18時00分(入館は閉館の30分前まで)※
休館日:月曜日※
最寄り駅:恵比寿駅
HP:http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4278.html
※月曜日が祝休日の場合は翌平日休館
※木・金曜日は20時00まで開館
◆ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode
◇ジャンル:服飾
「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれるガブリエル・シャネル。本展は、ガリエラ宮パリ市立モード美術館で開催されたGabrielle Chanel. Manifeste de mode展を日本向けに再構成した国際巡回展。ガブリエル・シャネルの仕事に焦点を当てる回顧展が日本で開催されるのは32年ぶりとなる。
シャネルはスーツやリトル・ブラック・ドレスなどの代表的な作品を通して、ファッションに対する哲学を体現した。彼女の黒の取り入れ方は、シャネルの重要なレガシーのひとつともいわれている。
また、シャネルはテーラードジャケットとスカートをデザインした。女性らしさを存分に表現しながら、それまでの洋服に比べて、軽やかに着用でき、自由に動ける衣服をつくりだした。シンプルかつ洗練された服は着る人に実用性と快適さを与えながら、1920年代の活動的な新しい女性像の流行を先導してきた。
そのほか、シャネルは自身のデザインしたシンプルな衣服に、本物のジュエリーとコスチュームジュエリー、パール、メタルを組み合わせて、節度と華美の間のコントラストを楽しんでいた。
本展では、シャネルのスーツの原型となる1920年代の衣装作品や、戦後に流行したドレスなど、時代を代表する作品や、アクセサリーなどの展示に当時の記録映像を加え、公開する。貴重な作品と資料によって、シャネルのクリエイションの魅力を堪能し、シック、シンプル、エレガントな世界を味わうことができるだろう。
会場:三菱一号館美術館
会期:2022年6月18日(土)~9月25日(日)
観覧料:一般:2300円、他
開館時間:10時00分~18時00分(入館は閉館の30分前まで)※
休館日:月曜日※
最寄り駅:東京駅、有楽町駅、日比谷駅、二重橋前駅
HP: https://mimt.jp/ 、 https://mimt.jp/gc2022/
※祝日を除く金曜、第2水曜、展覧会会期中の最終週平日は21時00分まで開館
※祝日、6/27*・7/25*・8/15・8/29*は開館。*トークフリーデー
問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
◆歌枕 あなたの知らない心の風景
◇ジャンル:日本画
「歌枕」とは、和歌によって特定のイメージが結びつけられた土地のこと。歌枕の詩的なイメージで描かれてきた名所絵や、歌枕の意匠で飾られたさまざまな工芸品などから、歌枕が日本美術を豊かにしてきたと気づけるだろう。本展では、日本人の心の風景ともいえる歌枕の世界を紹介し、日本美術に込められたさまざまな思いを伝える。
会場:サントリー美術館
会期:2022年6月29日(水)~8月28日(日)※
観覧料:1500円
開館時間:10時00分~18時00分(入館は閉館の30分前まで)
休館日:火曜日※
最寄り駅:六本木駅、乃木坂駅
HP:https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2022_3/index.html
※金、土曜日は20時00分まで開館
※7月17日、8月10日は20時00分まで開館
※8月23日は18時00分まで開館
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