編集部・出口が紹介! おいしい中国茶の淹れ方
いつものティータイムを中国茶でちょっぴり特別に
文:出口夢々
ティータイムをこよなく愛するZIEL編集部・出口が中国茶の種類と、おいしい淹れ方を紹介します。中国茶で、いつもと一味も二味も違うティータイムを楽しんでみてください!
6つに分類される中国茶の種類
こんにちは、ZIEL編集部の出口です。「自分を甘やかしたいときに食べたい、オートパティスリー(高級菓子)」「『甘い』チョコレートの、知られざる『苦い』歴史」でお話したように、趣味はお菓子とお茶を愉しむこと。お茶はもっぱら紅茶派でしたが、最近ここに中国茶が仲間入りしました!
種類も多く、淹れ方もむずかしそうと躊躇していたのですが、いざ挑戦してみたら簡単でおいしく飲める……! 中国茶が加わっただけで普段のティータイムが格段に楽しくなったので、みなさんにも試してもらいたく記事を書いてしまいました。今日は中国茶のおいしい淹れ方を紹介させてください!
淹れ方を説明する前に、中国茶の種類を紹介します。
1000を超える種類がある中国茶。膨大な数を前に「何を飲めばいいのかわからない」と途方に暮れそうですが、「中国茶の6大分類」を知れば安心です。
「中国茶の6大分類」とは、水色や製法の違いによる茶葉の分類のこと。分類の決め手は「発酵(酸化)度合い」にあります。ほとんど酸化していない「緑茶」、弱い微生物発酵がほどこされた「黄茶」、黄茶よりも微生物発酵させた「黒茶」、茶葉を陰干しして弱い発酵をさせた「白茶」、茶葉の15〜70%ほどを発酵させた「青茶」、茶葉を100%発酵させた「紅茶」の6種類になります。
巷でよく目にするジャスミン茶は「緑茶」、プーアール茶は「黒茶」に分類されます。本記事では「青茶」の一種、烏龍茶で中国茶の淹れ方を紹介します!
おいしい中国茶の淹れ方
1.道具を用意する
ケトル、ティーポット、カップ、茶漉し、茶葉、はかりを用意します。どれも中国茶器ではなく、家にあるもので大丈夫です。私は紅茶用に買ったHARIOのティーポットで淹れています!
ただし、ティーポットに茶漉しが付いている場合、それは外して使いましょう。紅茶と違い、中国茶の茶葉は1枚1枚が大きくなるので、茶漉しがついていると十分に茶葉が広がらないんです。絶対に外し、茶漉しは別に用意して淹れてください!
今回、茶葉は袋に入ったものを使用しますが、本来なら湿気から守るためにブリキ缶に入れて保管するのがおすすめです。
2.茶葉を計る
はかりを使って、茶葉の量を計ります。茶葉の量を誤ると渋みが強くなってしまうので、ティースプーンではなく、きちんとはかりを使って計りましょう。カップ一杯分(150ml)に対して、8gの茶葉を用意します。
3.ティーポットとカップを温める
ケトルにお湯を沸かしたら、まずはティーポットとカップにお湯を注ぎ、温めます。1分ほど置いておき、十分に温まったらお湯は捨てましょう。
4.ティーポットの茶葉を入れ、お湯を注ぐ
温まったティーポットに茶葉を入れ、ケトルでお湯を沸かします。使う水は水道水がおすすめ。日本の水道水は軟水です。ミネラル分の少ない軟水はお茶を華やかに香り立たせ、水色を鮮やかに抽出させるので、水道水がおすすめなんです! さらに、酸素(空気)を多く含んだ水を使ったほうがおいしいお茶が淹れられるので、蛇口から出たばかりでたくさん酸素を含む水道水を使うべきなのだとか。とにかく、お茶のときは水道水で淹れましょう。
水が沸騰したらティーポットに注ぎます。注いだら蓋をし、1分間蒸らします。
5.茶漉しを使ってカップに注ぐ
1分経ったら、茶漉しを使ってカップに注ぎます。このとき、ポットに入っている最後の1滴まで余すことなく淹れましょう。最後の1滴には旨みが凝縮されているので、「ゴールデンドロップ」とも言われています。
これで中国茶は完成です。私はお茶うけにドライフルーツを用意することが多いです! フルーツの甘味や酸味に、烏龍茶の渋みが合うんですよ……。毎回しみじみした気分でお茶の時間を過ごしています。カステラや蒸しパンも合いますよ!
ちなみに、中国茶は同じ茶葉で4〜5杯分淹れられます。お茶好きとしては、これもうれしいポイントですよね! おいしいし、コスパもいい。家にいる時間が長くなり、お茶の時間も長くなった今だからこそ、中国茶がおすすめなんです!
最後に中国茶の淹れ方のポイントのまとめです。
めんどくさがらずに、これらのポイントを1つずつ守れば、誰でもおいしい中国茶を淹れられると思います。ぜひ試してみてください! 実際に試された方は、ぜひ、コメント欄で感想を教えてください!
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