【60歳以上の女性に調査】みんなが好きなラブソング
青春を彩ってきたあの名曲の数々を大発表!
文:花塚水結
アンケート協力:アイブリッジ株式会社
「この曲を聴いたら、青春時代を思い出す」——というような、思い出の1曲が誰にでもあるのではないでしょうか?
2月の特集「冬に感じたい、甘い日々」にちなんで、「好きなラブソング」について60歳以上の女性を対象にアンケート調査を行いました。ラブソングにまつわるエピソードもまじえて、ご紹介します!
恋愛をしていた、あのころに聴いていた曲
恋愛をしていたあのころ、聴いていたあの曲。思い出すだけでも甘い記憶が蘇ってくるのではないでしょうか?
あなた/小坂明子
「この曲が流行っていた時が中学3年生で好きな人と違う高校に進学したので、すごく歌詞に感銘を受けました」(62歳)
小坂明子のデビューシングル「あなた」。発売は1973年12月21日で、約160万枚以上も売り上げた大ヒット曲です。
歌詞は「もしも私が家を建てたなら」というフレーズから始まり、夢のマイホームを想起させる歌詞が続きますが、サビの歌詞では「あなたがいてほしい それが私の夢だったのよ」と、大好きな「あなた」が隣にいません。進路が別々になってしまった方も、結婚を夢見ていた方にも、心に残る曲だったのでしょう。
LOVE LOVE LOVE/DREAMS COME TRUE
「この曲が流行ったころに熱い恋愛中だった」(71歳)
1995年にリリースされたDREAMS COME TRUE18作目の両A面シングル「LOVE LOVE LOVE」。ドラマ『愛していると言ってくれ』の主題歌にもなった本作は240万枚を超える大ヒット曲となりました。
もう会えない人への気持ちを呟くようにも、素直に気持ちを伝えられない乙女心にも聴こえますね。みなさんはどのような思いで聴いていましたか?
ブルー・ライト・ヨコハマ/いしだあゆみ
「少しだけ年上の「いしだあゆみ」さんが大好きで、この歌を歌っていた頃に私の初恋でデートした場所も横浜の港でした」(71歳)
1968年12月25日にリリースされた、いしだあゆみ26作目のシングル「ブルー・ライト・ヨコハマ」。京急横浜駅の接近メロディーに選定されていて、横浜市を代表するご当地ソングとしても有名です。歌詞には「ヨコハマ」というフレーズが8回も登場します。
赤いスイートピー/松田聖子
「ドライブ中、よく聞いた曲。詩が大好き」(62歳)
1982年1月にリリースされた松田聖子8作目のシングル「赤いスイートピー」。とても奥手で誠実な男の子と、それにもどかしさを感じている女の子の恋愛模様が描かれています。そんな初々しい感情の芽生えが「赤いスイートピー」として表現されていて、とても素敵な詩ですよね。
実は、このシングルが発売された当初、「赤色」のスイートピーは存在していませんでした。曲の大ヒットをきっかけに品種改良を重ねて、「赤いスイートピー」が世に誕生したそうです。
婚前の旦那さんと聴いていた曲
現在の旦那さんと結婚する前に聞いていた、思い出のラブソング。思い出すだけでも、何だか少し照れてしまうような曲もあるのではないでしょうか?
別れても好きな人/ロス・インディオス&シルヴィア
「今の夫と知り合った頃の歌です」(70歳)
「別れても好きな人」は、音楽家・佐々木勉が作詞作曲したヒットソングです。
歌詞には渋谷、原宿、赤坂……など、地名や場所がたくさん出てきます。歌詞に地名が出てくる曲って、その地名に行ったときに聞きたくなってしまいますよね。
旦那さんと知り合ったころに聞いていたということは、胸に秘めている忘れられない人がいたのでしょうか……?
ロマンスの神様/広瀬香美
「主人とスキーに行った時に流れていて耳に残っている」(71歳)
「好きな人とスキーに行った」(62歳)
1993年12月にリリースされた広瀬香美の3枚目のシングル「ロマンスの神様」。冬を歌った歌詞ではありませんが、スキー用品メーカーのCMソングに起用されたことから、今でも冬の定番曲として有名な1曲となっています。アンケートに答えてくれた方も、スキーに行ったときの思い出があるようですね。
広瀬香美のYouTubeチャンネルでは2019年のコンサートで歌った「ロマンスの神様」が公開されています。ちなみに、広瀬香美のYouTubeチャンネルでは、ほかのアーティストのヒット曲を解説し、広瀬流でカバーした動画がとてもおもしろく、おすすめです!
木綿のハンカチーフ/太田裕美
「流行っていた頃、配偶者である主人と交際していた」(64歳)
「遠距離恋愛」(68歳)
1975年12月21日に発売された太田裕美の4枚目のシングル曲「木綿のハンカチーフ」。都会へ旅立つ男性と、別れを惜しむ女性の視点が交互に入れ替わる歌詞がとても印象的ですよね。
2020年12月には、YouTubeチャンネルの「 THE FIRST TAKE」にて女優の橋本愛が「木綿のハンカチーフ」をカバー。総再生回数240万回を突破し、大きな話題を集めました。
ほかに挙げられた曲
♪渚のバルコニー/松田聖子
夫と付き合っているときにドライブで聞いていた曲だから(61歳)♪未来予想図/DREAMS COME TRUE
今の夫との学生時代の思い出の曲です、遠距離恋愛だったのでこの歌を励みにがんばりました(61歳)
結婚にまつわる思い出の1曲
旦那さんと結婚する際や、結婚式での思い出がある曲。人生の晴れ舞台を祝う曲は、新しい生活を送るのにとても心強い “お守り” のような存在になってくれたのでしょう。
瀬戸の花嫁/小柳ルミ子
「私たちが結婚するころはやっていた」(67歳)
1972年4月にリリースされた小柳ルミ子の4枚目のシングル「瀬戸の花嫁」。瀬戸内海の島に花嫁が嫁ぐときに心情が描かれており、瀬戸内海を代表するご当地ソングにもなっています。
乾杯/長渕 剛
「妹の結婚式のとき兄がうたってくれた。2人の門出と思って歌っただろうけどわたしには ちょっぴり寂しさもはいっているんではとおもった」(65歳)
「乾杯」は、1980年にリリースされた長渕 剛の3枚目の同名アルバム『乾杯』に収録されています。長渕 剛が友人の結婚を祝して制作した楽曲で、門出を祝う歌詞から結婚式や卒業式などの定番ソングとなっています。
てんとう虫のサンバ/チェリッシュ
「結婚式の時に友人たちが歌ってくれた曲です」(64歳)
1973年7月に発売されたチェリッシュの7枚目のシングル「てんとう虫のサンバ」。歌詞は、結婚式を挙げる新婚の2人に虫や鳥たちが祝福をしてくれるという内容で、結婚式の定番ソングになっています。明るい曲調に童話のような世界観の歌詞がとてもマッチしていますが、「てんとう虫がしゃしゃり出て」というフレーズをはじめて聴いたときは、驚きました(笑)
ほかに挙げられた曲
♪青春の影/財津和夫
妹が披露宴でピアノ演奏してくれた(61歳)♪ここに幸あり/大津美子
友人が結婚式に歌ってくれたのを覚えています。幸せになるぞ〜と(71歳)
いつ聴いても切なすぎる失恋ソング
出会いがあれば別れがある。そんな別れを象徴する曲はいつ聴いても切ない思い出が蘇ってきますよね。
恋人よ/五輪真弓
「秋の季節の別れのつらさが、旋律の美しさに乗って、感じられた」(72歳)
1980年8月にリリースされた五輪真弓の18枚目のシングル「恋人よ」。秋の夕暮れ、恋人に別れを告げられた女性の悲しみを歌っています。
さらば青春/小椋 佳
「失恋の歌」(61歳)
1971年にリリースされた小椋 佳のデビューシングル「しおさいの詩」のB面として収録されている「さらば青春」。過ぎ去る青春は過去のものとして受け止め、目の前にあるものを見つめる——そんな様子が伺えます。歌詞の途中で「少女よ泣くのはお止め」と、主人公が少女に語りかけますが、少女は失恋に泣いていたのかなと想像してしまいます。みなさんは、どんな “青春” を過ごされてきましたか?
Everything/MISIA
「失恋したときに聞いたので、耳に残っている」(62歳)
2000年10月発売されたMISIAの7枚目のシングル「Everything」。ドラマ『やまとなでしこ』主題歌に起用されたこともあり、ラブソングの代表とも言える大ヒット曲になりました。
PV撮影は横浜赤レンガ倉庫で行われ、雪の代わりに何トンもの塩を使用したそうです。
カラオケでよく歌う曲・よく聴く曲
「よく歌っていた、よく聴いていた」という曲もたくさん教えていただいたので、一挙にご紹介します!
くちなしの花/渡 哲也
言葉にできない/オフコース
アカシアの雨が止むとき/西田佐知子
LA・LA・LA LOVE SONG/久保田利伸
桜坂/福山雅治
DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理/鈴木雅之
銀座の恋の物語/石原裕次郎・牧村旬子
First Love/宇多田ヒカル
未来予想図Ⅱ/ DREAMS COME TRUE
恋/星野源
メリー・ジェーン/つのだ☆ひろ
なごり雪/イルカ
天城越え/石川さゆり
好きになった人/都はるみ
「あのとき、私も聴いていたなぁ」と懐かしくなるような1曲もあったのではないでしょうか? こうして改めて思い出の曲を聴くと、色あせていた思い出がより色濃く刻まれていくような気もしますよね。
みなさんの好きな曲は何ですか? ぜひ、コメント欄で教えてください!
▼関連記事
みんなの「最後の晩餐」ランキング
銀座で聞いた!「老後の暮らし、何にお金を使っていますか?」
まだデータがありません。