争いを起こさないための平和的「60歳」サブスクの選び方
おおざっぱ編集者がおおざっぱに解説!
文:花塚水結
突然ですが、ZIEL読者のみなさん、「サブスク」という言葉を聞いたことがありますか。
「聞いたことくらいはあるけど……よくわからないし……」
そんな小声で答えなくとも大丈夫です。どうどうとおっしゃってください。「よくわからない!」と。
かく言う私も、よくわかりません。わからないのですが、今現在、なんとなくサブスクに加入して日常を謳歌しています。「サブスク」という単語を聞いたことがありさえすれば、どうとでもなります。ただし、一口に「サブスク」と言っても、さまざまなプランがあり、加入にあたっては家族ともめてしまうことも……?
そこで、ZIEL編集部の「おおざっぱな方」でおなじみ花塚が、動画配信系のサブスクを中心に、争いを起こさないための平和的「サブスク」の加入方法をお届けします。
サブスクとは「定額」サービスのこと
「サブスク」とは「サブスクリプション(subscription)」の略語で、ビジネスモデルの1つ。そのビジネスモデルとは、ある一定期間の製品やサービスの利用に対して、定額料金がかかるというもので、「月額課金」や「定額制」とも呼ばれる。
……と横文字ばかりを並べられてもむずかしいですよね。私も背伸びして「サブスクリプション」や「ビジネスモデル」なんて言葉を使ってしまいました。そもそも、サブスクリプションの英語のスペル、今調べて書きました。
簡単に言うと、サブスクは「月々の料金を支払えば、好きなだけ使いたい放題できる」というサービスです。同じようなしくみのサービスだと、スマートフォンの通信費や、新聞の定期購読、ジムの月会費などが挙げられます。要するに「食べ放題」です。好きなものをいくらでもムシャムシャ食べちゃってください。
そして、サブスクは「ものが増えない」ことが大きな特徴です。
たとえば、映画が好きで同じ作品を何度も観たいがゆえ、DVDやBlu-rayを集めてコレクションする方もいらっしゃると思いますが、家に置いておくにはスペースを必要とします。
好きなものを買い集めていると、だんだん棚からものが溢れ、やがて机や床を浸食し、最後はベッドに並べて一緒に寝るはめになってしまいます。完全に私ですね。
しかし、そんな悩みを一気に解決してくれるのがサブスクです。近年流行している動画配信系のサブスクとして「Netflix(ネットフリックス)」や「U-NEXT(ユーネクスト)」などは聞き馴染みがあるのではないでしょうか。テレビCMが繰り返し流れていますしね。これらの動画配信サービスは、月額料金を支払うことで、配信されている映像作品が見放題になるというサービスです。
そのため、こうした動画配信系のサブスクに登録すれば、どんなに映画が好きな方でもスマホやタブレットなどが1つあれば、DVDやBlu-rayをベッドに並べて一緒に寝るはめにはなりません。安心ですね。ついでに、ZIELも読み放題です。スマホって、便利ですね。
サブスクは誰もが安価で好きなときにサービスが受けられる
サブスクの最大のメリットは、誰もが安価でいつでもサービス開始できる点にあります。現在主流になっているサブスクは、ネットで登録するだけですぐにサービスを利用できます。動画配信サービスに登録すれば、その瞬間から好きな映画やドラマが好きな時間に見放題になり、また、いつでも解約することができます。
解約——。この話、重要ですよね。この単語が出る今の今まで、しかめっ面でお読みになられている方もいるでしょう。わかります、その気持ち。その眉間のシワ、もう緩めてください。
1カ月間、毎日映画を観ても料金は定額ですし、解約すれば翌月からはむだな料金がかかりません。さらに、毎月数百円〜千円台で利用できるものが多いので、月々の負担はそこまで大きなものにはなりません。
たとえば、Amazonプライムは月額料金500円(税込)で映画やドラマが見放題になったり、Amazonの送料が無料になるなど、さまざまなサービスが受けられます。
「映画館で観るのもいいけど、本当はこたつに入って信玄餅を食べながら好きな映画を観たいな」と思っている方には朗報です。好きな映画を好きな場所で観られますし、サイトで “ポチれば” 信玄餅だって調達できて、粉が舞うのもお構いなしに食べられます。そう、Amazon primeならね。
映画鑑賞が好きな人や、よくAmazonで買い物をする人にとっては、とてもコスパのよいサービスと言えるでしょう。繰り返しになりますが、月500円ですからね。
などとダメ押しすると、不安になる人もいるでしょうが、安心してください。私はAmazonの社員ではありません。私はれっきとした、いい歳して漫画『キン肉マン』を熟読し続ける男が社長を務める会社の社員です。
登録している限りは毎月必ず料金が発生する
便利なサブスクですが、もちろんデメリットもあります。それは、登録している限り必ずお金がかかるということです。毎月サービスを利用している人であればお得ですが、サービスを一切利用しなかったという月でも料金は発生してしまいます。つまり、固定費になるということです。
便利だからと言って、あれもこれもといくつものサブスクに登録していると、数百円が積み重なり、まとまったお金が毎月の固定費にプラスされてしまいます。
「ものを買っていないのに、いつの間にかクレジットカードの引き落とし額が増えている……!?」なんてことがないように、収入や生活費を把握したうえで、「このサービスなら毎月利用したいな」と思うものを厳選するとよいでしょう。
決済方法はキャッシュレス決済に限定されていることが多い
実際にサブスク登録するには、下記の項目を登録する必要があります。
・個人情報(名前、住所、生年月日など)
・ログイン情報(メールアドレス、パスワードなど)
・決済方法
・プラン詳細
特に気を付けるべき点は、決済方法です。インターネットだけで登録が完了するサブスクの多くは、キャッシュレス決済が主流になっています。キャッシュレス決済とは、クレジットカードやキャリア決済、コード決済など、実際のお金でやりとりをしない決済方法のこと。銀行振込には対応していないことが多いのです。決済方法はあらかじめ確認し、決済できる状態にしておきましょう。
などと、先輩方に説教じみたことを言ってしまいましたが、クレジットカードを1枚持っていれば、それで大丈夫です。
また、サブスクによってサービスのプランがいくつか用意されていることがあります。
たとえば、韓流ドラマが数多くラインナップされているNetflixの場合だと、プランは下記の3つあります。
上記プランは、Netflixで配信されている動画が見放題になるという点は変わりませんが、たくさんお金を支払えば、貴族のような扱いを受けられると考えてください。
画質の「SD( エスディ)」や「HD(ハイビジョン)」や「4K(ヨンケーウルトラハイビジョン)」は画素数のこと。料金が上がるごとに、画質が「いい」→「とてもいい」→「めちゃくちゃいい」状態で視聴することができます。
同時視聴可能数とは、同時に動画再生ができる端末の台数のことを指しています。
同時に4つの端末で視聴できるプレミアムプランなら、真ん中の画面では『愛の不時着』、右の画面では『梨泰院クラス』、左の画面では『サイコだけど大丈夫』、上の画面では『椿の花咲く頃』を視聴することもでき、韓流ドラマブームに乗り遅れてしまった分を、4倍のスピードで取り返すことができてしまいます。
しかし、「そんな使い方はしないよー!」という方もいらっしゃるでしょう。私もそうです。そもそもそんな視聴方法は不可能です。そんな方は、家族とのシェアがとてもおすすめです!
たとえば、家族4人でプレミアムプランに加入すれば、それぞれがスタンダードプランに加入するよりも、月々1620円安くなります。
ちなみに編集部の花塚は、家族4人でNetflixのプレミアムプランに加入しています。「お父さんが支払ってくれるよ」という母親の言葉を信じ、私のクレジットカードで登録をしたのですが、一向に料金が支払われることはありません。私1人で毎月1980円を支払っているなんて納得できません。家族の在り方を父親に問いたいとすら思っています。これまでの明細を突き付けて、きっちり倍返ししてもらおうと思います。
と、くれぐれも家族内で争いが起きないように、家族に相談して十分に話し合ってからの加入を検討してくださいね。
旦那さんから「好きなようにしろ」と言われても、油断してはいけません。あなたが加入したサブスクのアカウントを使って、こっそり自分のスマホで時代劇を観ている可能性があります。見つけ次第、きっちり夫婦の在り方を問いただしましょう。
お家時間をもっと楽しく、より快適に過ごすためにはサブスクを利用するのも1つの手でしょう。負担のない範囲でうまくサブスクを活用して、コロナ禍を乗り切って行きましょう!
と、結果的にNetflixとAmazonプライムしか紹介していませんが、映画が視聴できるサブスクサービスはほかにもたくさんあります。
が、私もよくわらないんです。
でも安心してください。この2つだけで、たいてい大丈夫だと思います! 少なくとも今のところ、私は観たい映画・ドラマが途切れることはありません。
ほかにサブスクに関してわからないことや、知りたいことがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。私が代わりに調べて、お答えします!
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