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編集後記

12月特集「暮らしの新陳代謝を高めよう――住まいを整える。心と体を整える。」を終えて

特集 暮らしの新陳代謝を高めよう――住まいを整える。心と体を整える。 2020.12.31

文:花塚水結、出口夢々

きのこは生き物――花塚水結

今月公開した「『菌活』で腸から元気になろう」の取材をきっかけに、たくさんの驚くことを知りました。

記事にも書きましたが、人の腸には500種類、100兆個以上もの腸内細菌が存在しています。数だけ聞くとあまりピンときませんが、重さは約1.5kgと聞くと、結構驚きませんか?

それから、腸内細菌は主に善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類があり、善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7の割合が理想とのこと。
なんとなく善玉菌はよい菌、悪玉菌は悪い菌とイメージがつきますが、日和見菌は初耳の方が多いと思います。
日和見菌とは、善玉菌と悪玉菌のどちらか多いほうに加勢して同じような働きをする菌のこと。なので、善玉菌が多ければよい働きをするし、悪玉菌が多ければ悪い働きをします。人間みたいに、菌も多いほうの意見に合わせて行動するなんて、おもしろいですよね。

でも、それはあたり前のことかもしれないんです。だって、きのこは生き物ですから。

これを聞いて、「編集部の花塚、何言っているの?」と思った方もいらっしゃるでしょう。

なぜこんなことを言っているのかというと、ホクトさんの取材では「きのこは100%菌」であることを知ったですが、その後、遺伝学者の小林武彦先生の本を読んでいると、「菌も生き物」と知り、「菌100%のきのこは生き物だ」という考えにいたったのです。
後日、小林先生の取材時に「きのこは生き物なのか?」と質問すると、「生き物です」と答えをいただき、きのこは生き物だという確信が持てました。
(こんな質問に答えてくれた小林先生、ありがとうございました。ちなみに、人間が口にできるものはすべて生き物だそうです)

これを聞いて、また「編集部の花塚、何言っているの?」と思った方もいらっしゃるでしょうが(笑)、「きのこが生きている」なんて考えたことがなかった私にとっては驚きの事実でした。

それからというものの、きのこを積極的に摂取するようになり、食べるたびに命のありがたみを感じる日々です。
2020年12月28日で私は仕事納めをしましたが、今日も明日からも私の腸では菌が休むことなく働いてくれでしょう。

 

ハーブティーでリラックス——出口夢々

2020年が早くも終わりを迎えようとしています。

年明けはウイルスによって生活が一変するなど思ってもおらず、例年どおりのんびり暮らしていましたが、あれよあれよという間に生活様式が変わり、今では感染予防なしの暮らしが想像できなくなってしまいました。マスクなしで街を歩いていたころが懐かしいですね。

予定の変更・キャンセルを余儀なくされ、なかなか思うようにいかなかったこともあったかと思いますが、みなさんにとって2020年はどんな1年でしたでしょうか?

私は書籍の編集からWEBの編集に移り、試行錯誤を止めどなく繰り返した1年になりました。何よりも変化したのが、パソコンを眺めている時間です。本を編集していたころは、紙に印刷された原稿を読んだり、ゲラをチェックしていたりしたので、パソコンを触るのは原稿執筆時やメールのやりとりをするときだけだったのですが、WEBの記事を書くようになってからは、原稿執筆も原稿の確認も記事のチェックもすべてパソコンの画面上で行うようになったため、「目が疲れたなあ」と感じることが多くなりました。

もともと偏頭痛持ちなので痛み止めを飲む機会が多かったのですが、目の疲れを感じるようになってからはその機会も1.5倍に……。「このままではいけない!」と思い、12月特集「暮らしの新陳代謝を高めよう――住まいを整える。心と体を整える。」に絡めて、メディカルハーブの記事をつくりました。

自然由来のハーブの力で体調を整えられるだけでなく、体調や気分に合わせてハーブをブレンドして摂取できるので、「今の自分」に合ったセルフトリートメントを実施できるのが魅力だなと思いました。取材をしてから、「少し疲れたな」「リラックスしたいな」と感じたときには積極的にハーブティーを飲むようにしているのですが、身体が求めているものを摂取しているからか、ごくごくと身体に入っていく感じがして、とても気持ちがいいです。

症状別でおすすめのハーブティーを紹介しているので、ぜひ記事を読んでみてください。

それではみなさん、今年も1年お世話になりました。
よいお年をお迎えください!

 

取材終わりに外苑前のイチョウ並木を見ました(終わりかけだけど)。イチョウのハーブティーは、血管性認知症の予防や、アルツハイマー型認知症の予防に効果があります

 

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