50歳を過ぎたら「肌づくり」がいちばん大事
まずは顔のストレッチから
取材・文:花塚水結
年齢を重ねるごとに増える体の悩み。肌も例外ではありません。メイクによって解決しようと思うと、ついつい厚塗りしがち……。そこで、66歳の今も現役のメイクアップアーティストとして活躍する大川千枝さんに、メイクにおいて大事なことを伺いました。
メイクで大事なのは「肌を整える」こと
年齢を重ねると、どうしても気になってくるのがシミ・シワ・たるみの3つ。マスク生活が続き、特にたるみが気になっている人が多いようです。マスクをしていると顔の表情筋を動かす機会が少なくなるため、顔の筋肉が緩むことが多くなり、それがたるみの原因になっています。
私がメイクで最も大切だと思っているのは、「肌を整えること」です。そのため、まずはメイクの土台ベースとなる肌づくりから始めてほしいと思っています。
同じ具材、同じ手順で味噌汁をつくるとしても、汚れた水よりきれいな水でつくったほうがおいしいだろうと思いませんか?
メイクも同じです。“高価な化粧品” を使っても、ベースの肌が整っていないと仕上がりはいまいちになってしまいます。
肌づくりのためにスキンケアも大事なのですが、お金をかけずに始められることがあります。それは顔のストレッチです。肌は形状記憶するものですから、メイクの前に顔のストレッチから始めてみましょう。
かんたんにできるもので大丈夫です。笑顔のままキープしてみたり、ストローを使って大きく息を吸ったり吐いたり。それだけでも全然違うので、やってみてください。
50代以上の女性におすすめしたいコスメ
そして、特に50代以上の方におすすめしたい化粧品が、ラ・プレリーのファンデーションです。スイスのレマン湖畔にあるエイジングケア専門のクリニックから誕生したブランドで、どの商品にも美容成分が豊富に含まれています。
コンシーラーとファンデーションが一体となっている優れもの。保湿力が高く、よく定着してくれますし、肌馴染みもよいです。少量でもよく伸びます。
肌の悩みが増える50代以上の方にこそおすすめしたい商品です。かなり値段の張る商品ではありますが、今使っているファンデーションよりも効果を実感したいなら、3倍ぐらい価格が上のものでないと、肌にとって “よい” ことを実感できません。この商品なら一発で使用後の違いをわかっていただけると思います。これは私が体感したことです。
ベースメイクの仕上がりをさらに上げたいなら、ブラシをおすすめします。
この資生堂のブラシは人口毛なのですが、密度が本当に高くて、弾力のあるブラシです。お手持ちのファンデーションでよいですから、クルクルと顔の外に向かって円を描くような感じで使ってみてください。
毛穴をきれいに埋めてくれるので、手で塗ったときとの仕上がりが全然違います。
ぜひ、いつもより少しだけ「肌づくり」に時間をかけて、「いつもと違う若々しい私」になってみてください。
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